犬がおしりを床にこする…肛門嚢炎のサインと早期対応のポイント

こんにちは!アルプス動物病院です。
「おしりを床にこすりつける」「しきりにおしりをなめている」
そんな様子に気づいたことはありませんか?
こうした行動の背景に、肛門嚢炎が関係していることがあります。

今回は、犬の肛門嚢炎について分かりやすくご紹介します。

肛門嚢炎とはどんな病気?

分泌物がたまる袋に炎症が起こる状態

犬の肛門の左右には、分泌物をためる「肛門嚢(こうもんのう)」があります。
この分泌物は、通常は排便時などに自然に排出されます。

しかし、うまく排出されずに肛門嚢の中にたまると、炎症や感染につながることがあります。

こんな様子に気をつけましょう

よく見られるサイン

肛門嚢炎では、次のような行動が見られます。

・おしりを床にこすりつける
・しきりにおしりをなめる
・おしりを気にして振り返る

進行するとみられる変化

状態が進むと、次のような症状が出ることがあります。

・肛門まわりが赤くなる
・腫れや痛みが出る
・分泌物や膿が出る

さらに進行すると、肛門嚢が破れて皮膚の外に排出されることもあるため注意が必要です。

なぜ起こるの?

分泌物がたまりやすい体質

個体差によって、肛門嚢に分泌物がたまりやすい犬もいます。
特に小型犬では、定期的なケアが必要になるケースが多く見られます。

排出がうまくいかないことも影響

軟便が続いている場合や運動量の低下などにより、分泌物がうまく排出されにくくなることがあります。
いくつかの要因が重なって起こることもあります。

診察ではどんなことをみるの?

肛門嚢の状態を確認

診察では、肛門嚢のたまり具合や炎症の有無を確認します。
内容物の性状を見ながら、感染の可能性なども含めて評価していきます。

状態に応じた対応を行います

炎症が軽度であれば、肛門嚢を圧迫して内容物を排出する処置を行います。
感染が疑われる場合は、必要に応じて内服薬などを検討します。

おうちで気をつけたいこと

日頃の様子をチェック

おしりを気にするしぐさが増えていないか、普段から観察することが大切です。

・おしりをこすっていないか
・なめる回数が増えていないか
・排便の状態に変化がないか

早めに気づくことで、悪化を防ぎやすくなります。

無理に自己処置しない

いわゆる「肛門腺しぼり」は、肛門嚢にたまった分泌物を排出するケアを指します。
方法によっては負担になることもあるため、慣れていない場合は無理をせずご相談ください。

まとめ

犬の肛門嚢炎は、肛門嚢に分泌物がたまり、炎症が起こることで発生します。
初期のサインに気づき、早めに対応することが大切です。

気になるしぐさが見られる場合は、無理に様子を見続けず一度確認することをおすすめします。

南アルプス市を中心に、甲府市・韮崎市・中央市・昭和町など周辺地域で、愛犬のおしりのトラブルが気になる場合は、お気軽にご相談ください。

最新情報は、下記の公式LINE・Instagramからご覧いただけます📱✨