【足先を舐め続けるときに考えられること|原因と対処法】
こんにちは!アルプス動物病院です。
「足をずっと舐めている」「赤くなってきた」というご相談は、季節を問わずとても多い症状です。今回は、犬猫が足先を舐め続けるときに考えられる主な原因と、病院へ相談すべきタイミングについて解説します。
なぜ足をしつこく舐めるの?よくある原因
アレルギー(環境性・食物性)
環境アレルギーの例
- 花粉
- ハウスダスト
- ダニ
- カビ
季節の変わり目や乾燥が強い冬は特に悪化しやすく、足先をしつこく舐める原因として非常によく見られます。体の中でも「足先」は刺激を受けやすく、赤みや腫れが出やすい部位です。
食物アレルギーの可能性
毎日食べているフードやおやつに反応し、慢性的に舐め続けることもあります。
皮膚炎・外傷
外からの刺激による皮膚トラブル
- 散歩後の雑草や土
- コンクリートによる摩擦
- 冬場の乾燥
- 雪や氷による刺激
わずかな傷や荒れでも気になって舐め続けてしまうことがあります。
舐めることで悪化する悪循環
舐める → 皮膚が湿る → 細菌が増える → さらに痒くなる
このサイクルに入りやすく、早めの対処が必要になります。
ストレス・退屈による舐め行動
生活環境の変化が原因になることも
- 引っ越し
- 家族構成の変化
- 留守番時間の増加
精神的な刺激や退屈がきっかけとなり、「舐める行動を繰り返す」ことがあります。皮膚に異常がなくても習慣化するケースがあるため注意が必要です。
寄生虫(ノミ・ダニ・疥癬)
油断しやすい冬も注意
ノミやダニは冬でも建物内で生存できます。
かゆみにより足先や足の付け根周辺を集中的に舐めるケースがあります。
家庭でできるケア方法
散歩後は足を洗いすぎない
清潔にすることは大切ですが、洗いすぎは皮膚の乾燥を招き、かえって悪化します。
ぬるま湯で軽く汚れを落とす程度で十分です。
保湿ケアの活用
乾燥しやすい季節は、ワンちゃんの皮膚にも保湿が効果的です。
動物病院で使える保湿剤(スプレー・クリーム)は安全に使用できます。
舐めさせない工夫をする
- エリザベスカラー
- 服を着せて保護する
一時的に舐めるのを防ぐことで、皮膚の悪化を抑えられます。
病院へ相談したほうが良いサイン
以下のような状態は受診をおすすめします
- 赤みや腫れが強い
- 皮膚が茶色く変色している
- 舐めるのが止まらない
- びらん(ただれ)がある
- 足先からにおいがする
原因がアレルギーや感染症の場合、家庭でのケアだけでは改善しないことが多いため、早めにご相談ください。
まとめ
足先を舐め続ける行動には、アレルギー・皮膚炎・ストレス・寄生虫などさまざまな原因が隠れています。「様子を見る」で放置すると悪化しやすいため、早めのケアと受診が大切です。
気になる症状が続く場合は、お気軽にアルプス動物病院までご相談ください。
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