🐶犬・猫が食べてはいけないもの|危険な食べ物と誤食した時の対処法🐱

こんにちは!アルプス動物病院です🏥
私たち人にとっては安全な食べ物でも、犬や猫にとっては中毒や命に関わる危険な食品がたくさんあります。特にキッチンや食卓のある家庭では、うっかり誤食してしまうことも少なくありません。今回は犬・猫が食べてはいけない食べ物と、もし食べてしまった時の対処法についてまとめました。


■代表的な危険な食べ物一覧

●チョコレート・ココア

チョコレートに含まれる「テオブロミン」は中毒を引き起こし、嘔吐・けいれん・不整脈・最悪の場合死に至ることもあります。ビターチョコや純ココアほど危険性が高くなります。

●玉ねぎ・ネギ・ニラ・ニンニク

これらに含まれる「アリルプロピルジスルフィド」が赤血球を壊し、貧血や血尿、倦怠感を引き起こします。加熱しても毒性は消えないため、ハンバーグや味噌汁の具などにも注意が必要です。

●ぶどう・レーズン

少量でも急性腎障害を起こすことがあり、原因物質はまだ特定されていません。レーズンパン、グラノーラ、パウンドケーキなどにも含まれているため注意が必要です。

●キシリトール

ガムや飴、歯磨き粉などに使われる人工甘味料です。摂取すると犬の体内で急激にインスリンが分泌され、低血糖や肝不全を引き起こすことがあります。

●アルコール・みりん・酒粕

わずかな量でも体温低下、嘔吐、意識障害につながります。料理酒やみりんも要注意です。


■その他にも危険な食べ物

食品理由
生の鶏肉・豚肉サルモネラ菌・寄生虫のリスク
魚の骨・鶏の骨消化管で刺さる・穿孔の危険
マカダミアナッツ嘔吐・ふらつき・体温上昇
塩分の多い食品(ハム・味噌汁など)心臓・腎臓への負担
生卵の白身ビオチン欠乏症のリスク
牛乳下痢や嘔吐(乳糖不耐症のため)

■もし誤食してしまったら?

まず落ち着くこと

無理に吐かせようとせず、安全な場所に移動させます。

何を・どれだけ・いつ食べたか確認

食品のパッケージがあれば持参すると診断に役立ちます。

すぐに動物病院へ連絡

食べた時間や量によっては、催吐処置や点滴、血液検査が必要になります。


■自宅でやってはいけないこと

  • 塩やオキシドールで吐かせる
  • ネット情報だけで判断する
  • 「元気だから大丈夫」と様子を見続ける
  • 人間の薬を勝手に飲ませる

これらはかえって危険を高めるため絶対に避けてください。


■誤食を防ぐための工夫

  • 食べ物やお菓子は必ず棚や冷蔵庫に保管する
  • テーブルの上に食べ物を置きっぱなしにしない
  • ゴミ箱はフタ付き・倒れないタイプに
  • 小さなお子様にも「食べ物をあげないでね」と伝える
  • キッチンや調理中は犬猫を近づけないようにする

■まとめ

犬や猫の誤食事故は、ほとんどが「家の中」で起こります。少しの油断が命に関わることもあるため、危険な食べ物を知っておくことが大切です。万が一食べてしまった場合は、早めに動物病院へ相談してください。

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