【第1回】最近なんだか元気がない?犬の甲状腺機能低下症とは

こんにちは!アルプス動物病院です。
「以前より寝ている時間が増えた」「散歩をあまり喜ばなくなった」「なんとなく動きがゆっくりになった」と感じることはありませんか?

こうした変化は、年齢によるものと思われがちですが、「甲状腺機能低下症」という病気が関係している場合があります。

今回は、犬の甲状腺機能低下症で見られやすい初期症状についてご紹介します。

甲状腺ってどんな働きをしているの?

体の元気を支えるホルモン

甲状腺は、首のあたりにある小さな器官です。
ここから分泌される「甲状腺ホルモン」は、体温や代謝、活動性などに関わっています。

このホルモンが不足すると、全身の働きがゆっくりになり、さまざまな変化が見られるようになります。

中高齢の犬で多い病気

甲状腺機能低下症は、中高齢の犬で比較的よく見られる病気です。
大型犬で多い傾向がありますが、小型犬でも発症することがあります。

ゆっくり進行する病気のため、「年齢のせいかな」と思われやすいのも特徴です。

こんな症状はありませんか?

元気がない・寝てばかり

甲状腺ホルモンが不足すると、活動性が低下しやすくなります。

・寝ている時間が増えた
・散歩に行きたがらない
・遊びたがらなくなった
・動きがゆっくりになった

以前より反応が落ち着いたように見えることもあります。

太りやすくなる

食事量が変わっていないのに、体重が増えてくることがあります。
代謝が低下することで太りやすくなるため、「最近少し丸くなったかも」という変化から気づかれるケースも少なくありません。

寒がる様子

甲状腺ホルモンは体温調節にも関係しています。
以前より寒がるようになったり、暖かい場所を好む様子が見られることもあります。
冬場に毛布にもぐる時間が増えた、暖房の近くから離れないなどの変化がヒントになる場合もあります。

老化との違い

年齢変化と見分けがつきにくい病気

甲状腺機能低下症は、加齢による変化と症状が似ています。
そのため、「年を取ったから仕方ない」と思われやすく、発見が遅れるケースもあります。

ただ、急に活動量が落ちた、以前より明らかに太りやすくなったなど、変化が大きい場合には注意が必要です。

小さな変化がヒントになることも

この病気は、急激に悪化するというより、少しずつ変化が現れることが多い病気です。
「なんとなく前と違う気がする」という日常の違和感が、早期発見につながることもあります。

まとめ

犬の甲状腺機能低下症は、「元気がない」「寝てばかりいる」「太りやすくなった」といった変化から気づかれることが多い病気です。
ゆっくり進行するため、老化との違いが分かりにくいこともあります。

次回は、甲状腺機能低下症で見られやすい「脱毛や毛並みの変化」についてご紹介します。

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