【第2回】猫の肝リピドーシスはどう調べる?検査と診断の流れ

こんにちは!アルプス動物病院です。
愛猫が食べない、元気がない、体重が減ってきたといった変化があるとき、肝リピドーシスが隠れていることがあります。
ただし、こうした症状はほかの病気でも見られるため、見た目だけで判断することはできません。

今回は第2回として、猫の肝リピドーシスで病院ではどのような検査を行うのか、診断の流れについてご紹介します。

まずはどんなことを確認するの?

食欲低下の期間や体重変化を確認

診察では、いつから食べなくなったのか、どのくらい食べられていないのかを確認します。
あわせて、体重の変化や吐き気の有無、元気の低下、飲水量の変化なども大切な情報になります。

肝リピドーシスは、食欲低下が続いた猫で起こることがあるため、こうした経過の確認がとても重要です。

黄疸や脱水がないかも見ていきます

身体検査では、体格や栄養状態のほか、脱水の有無、目や歯ぐきの色などを確認します。
目や歯ぐきが黄色っぽく見える場合は、黄疸が出ている可能性もあります。

このような変化は、肝臓の不調を考える手がかりのひとつになります。

どんな検査をするの?

血液検査で全身状態を確認

肝リピドーシスが疑われる場合は、血液検査で肝臓の数値や黄疸の程度、脱水の有無などを確認します。
また、肝臓だけでなく、腎臓や血糖値、炎症の有無などもあわせて見ることで、全身状態を把握していきます。

食欲低下の背景に別の病気が隠れていることもあるため、血液検査はとても重要です。

画像検査で肝臓の状態を見ます

必要に応じて、レントゲン検査や超音波検査を行うことがあります。
超音波検査では、肝臓の大きさや見え方、周囲の臓器の状態などを確認できます。

肝リピドーシスそのものを強く疑う手がかりになることもありますが、ほかの病気との見分けにも役立ちます。

ほかの病気との区別も大切です

食欲が落ちる原因はひとつではありません

猫が食べなくなる原因はさまざまで、肝リピドーシスだけが問題とは限りません。
たとえば、膵炎や腸の病気、腎臓の病気、口の痛みなどがきっかけになっていることもあります。

そのため、「肝臓が悪そう」で終わらせず、食欲低下の背景を探ることが大切です。

状態によって追加の検査を行うことも

診察や基本の検査だけでは判断が難しい場合には、さらに詳しい検査を行うこともあります。
猫の体調や負担も考えながら、必要な検査を選んで進めていきます。

早い段階で状態を把握できると、その後の治療にもつなげやすくなります。

まとめ

猫の肝リピドーシスでは、食欲低下の経過や体重変化、黄疸の有無などを確認しながら、血液検査や画像検査を組み合わせて診断を進めます。
また、食べなくなった背景に別の病気が隠れていないかを調べることもとても大切です。

次回の第3回では、猫の肝リピドーシスの治療方法や、回復のために大切な栄養管理について分かりやすくご紹介します。

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