【第1回】犬の椎間板ヘルニアとは?原因と初期症状

こんにちは!アルプス動物病院です。
「急に抱っこを嫌がるようになった」「段差を上がらなくなった」
そんな変化が見られたときに疑われる病気のひとつが椎間板ヘルニアです。
特に胴の長い犬種で多いイメージがありますが、実はどの犬種でも発症する可能性があります。

今回は第1回として、椎間板ヘルニアの原因と初期症状についてわかりやすく解説します。

椎間板ヘルニアとはどんな病気?

背骨のクッションが飛び出す病気です

背骨と背骨の間には、「椎間板」というクッションの役割をする組織があります。この椎間板が変性して飛び出し、脊髄や神経を圧迫することで痛みや麻痺を引き起こすのが椎間板ヘルニアです。

発症の仕方はさまざまで、ある日突然キャンと鳴いて動かなくなることもあれば、数日〜数週間かけて徐々に症状が進むこともあります。
神経への圧迫の程度によって、症状の重さや回復までの期間が大きく変わるのが特徴です。

なりやすい犬種と主な原因

ミニチュア・ダックスフンドやフレンチ・ブルドッグ、コーギーなどは発症しやすい傾向があります。これは体型的な特徴や遺伝的要因が関係しています。

しかし、加齢による椎間板の変性や肥満、滑りやすい床環境、ソファやベッドからのジャンプなども大きなリスクになります。
体重が増えることで背骨への負担は確実に大きくなります。
また、フローリングで滑る動作も、日々少しずつダメージを蓄積させてしまいます。

「うちの子は若いから大丈夫」「今まで問題なかったから平気」と思わず、生活環境を見直すことも大切です。

初期症状を見逃さないために

ささいな変化が大切なサイン

初期段階では、次のような様子が見られることがあります。

・抱っこを嫌がる
・背中を触ると嫌がる、震える
・動きがぎこちない
・段差や階段を避ける

これらは強い麻痺ではなく「痛み」のサインであることが多いです。
一見すると軽い腰痛のように思えるため、「少し様子を見よう」と判断されがちですが、この段階で安静や治療を始めることがとても重要です。

痛みから麻痺へ進行することも

症状が進むと、後ろ足がふらつく、足先を引きずる、立ち上がりにくいといった神経症状があらわれます。さらに重症化すると、自力で立てなくなり、排尿や排便がうまくできなくなることもあります。

特に、急に歩けなくなった場合は時間との勝負になることもあります。様子見をせず、できるだけ早く診察を受けることが大切です。

まとめ

椎間板ヘルニアは、背骨のクッションである椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで起こる病気です。初期は「なんとなく様子が変」という小さなサインから始まることが多く、その気づきがとても重要になります。

愛犬の動きや仕草に少しでも違和感を覚えたら、早めの確認が安心につながります。

次回は、椎間板ヘルニアの重症度や治療方法について詳しくお伝えします。

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