【第1回】猫の下部尿路疾患|初期サイン
こんにちは!アルプス動物病院です。
「最近、トイレに何度も行っている気がする」「少ししか尿が出ていないかも?」
こうした変化は、猫の下部尿路疾患(FLUTD)の初期サインかもしれません。
猫の下部尿路疾患は、早めに気づき、適切に対応することがとても大切な病気です。ただ、初期の段階では症状がはっきりせず、「様子を見てもいいかな」と思ってしまいがちです。
今回は、見逃しやすい初期サインと、そのチェックポイントについて分かりやすくお伝えします。
こんな変化はありませんか?
猫は体調不良を隠すのが得意な動物です。そのため、小さな変化を飼い主さんが気づいてあげることが重要です。
普段から排尿回数やトイレの様子をなんとなくでも把握しておくと、異変に気づきやすくなります。
トイレの回数が増える
何度もトイレに入るのに、尿が少量しか出ていない場合は要注意です。頻尿は膀胱に炎症が起きているサインのひとつです。
トイレの滞在時間が長くなったり、何度も出入りを繰り返したりする様子があれば、よく観察してみてください。
また、猫砂が固まるタイプの場合は、かたまりの大きさも確認してみましょう。いつもより小さい塊がいくつもある場合は、少量ずつしか出ていない可能性があります。
排尿時に痛がる・鳴く
排尿時に小さく鳴いたり、落ち着きなく動いたりするのは、痛みや違和感がある可能性があります。特に今まで静かだった子が急に鳴くようになった場合は、体からのSOSかもしれません。
排尿後にすぐその場を離れず、何度も座り直すような様子も注意が必要です。「出し切れていない感じ」があるときに見られることがあります。
見逃しやすいサイン
はっきりとした血尿や強い症状が出る前にも、実は小さな変化が現れています。行動の変化として出ることも多いのが特徴です。
・トイレ以外の場所で粗相をする
・陰部を頻繁になめる
・元気や食欲がやや落ちている
これらは「わがまま」や「一時的な変化」と思われがちですが、膀胱の違和感からくる行動のこともあります。特に今まで粗相をしなかった子が突然失敗する場合は、叱らずに体調面を疑ってあげることが大切です。
男の子は特に注意
オス猫は尿道が細く、結石や炎症によって尿が詰まりやすい構造をしています。尿が出にくい状態が続くと、数時間〜半日ほどで急激に悪化することがあります。
尿が出ていない様子があれば緊急です
何度もトイレに行くのに尿が出ていない、あるいはごく少量しか出ていない場合は、様子を見ずにすぐご連絡ください。尿道閉塞は命に関わる緊急疾患です。
まとめ
猫の下部尿路疾患は、早期発見・早期治療によって重症化を防ぐことができます。「少し変かも?」という段階での受診が、結果的に猫ちゃんの負担を軽くします。
次回は、下部尿路疾患の原因や必要な検査について詳しく解説します。
最新情報は、下記の公式LINE・Instagramからご覧いただけます📱✨

