【第2回】猫の腎臓病の検査と診断|早期発見が大切な理由

こんにちは!アルプス動物病院です。
猫の腎臓病は、見た目だけでは判断が難しい病気です。元気そうに見えていても、体の中では少しずつ腎機能が低下していることがあります。そのため、正確な診断には動物病院での検査が欠かせません。今回は、腎臓病の発見に役立つ検査内容と、早期発見の重要性について解説します。

なぜ検査が必要なのか

症状が出る頃には進行していることが多い

腎臓は予備能力が高い臓器のため、ある程度機能が低下するまで目立った症状が出にくい特徴があります。そのため、食欲低下や元気消失などの症状が現れた時点では、すでに病気が進行しているケースも少なくありません。

数値で状態を把握することが重要

見た目の様子だけでは分からない体の変化を、検査によって数値として確認することで、早期発見や進行度の把握が可能になります。

動物病院で行う主な検査

血液検査

血液検査では、BUN(尿素窒素)やクレアチニンなどの数値を測定し、腎臓の働きを評価します。これらの数値が上昇している場合、腎機能の低下が疑われます。また、貧血の有無や電解質バランスの確認も同時に行い、全身状態を総合的に評価します。

尿検査

尿検査では、尿の濃さやタンパクの有無、沈渣の状態などを調べます。腎臓病の初期段階では、血液検査よりも先に尿の異常が現れることもあり、早期発見にとても重要な検査です。

画像検査

超音波検査やレントゲン検査では、腎臓の大きさや形、内部構造を確認します。慢性腎臓病では腎臓が小さくなったり、形が変化していることが多く、進行度の判断材料にもなります。

定期健診で分かること

数値の変化を比較できる

定期的に検査を行うことで、過去のデータと比較しながら腎機能の変化を追うことができます。わずかな変化でも早期に気づくことで、早めの対策が可能になります。

無症状でも異常が見つかることがある

元気そうに見える猫でも、定期健診で腎臓の異常が見つかるケースは少なくありません。症状が出る前に管理を始められることは、大きなメリットといえます。

検査結果の受け止め方

数値だけにとらわれすぎない

検査結果は、年齢や体調、他の病気の有無なども含めて総合的に判断します。一時的な変動で必ずしも病気と断定されるわけではないため、獣医師と相談しながら経過を見ていくことが大切です。

早めの対応が将来を左右する

腎臓病は完治が難しい病気ですが、早期から適切な管理を行うことで、進行を緩やかにし、生活の質を維持できる可能性が高まります。

まとめ

猫の腎臓病は、検査によってはじめて気づけるケースが多い病気です。定期的な健康チェックを受けることで、早期発見や進行管理につなげることができます。
次回は、腎臓病と診断された後に行われる治療や、おうちでできるケアについて詳しくご紹介します。

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