猫の「トイレが近い・血尿が出る」…特発性膀胱炎と再発を防ぐ生活管理

はじめに

こんにちは!アルプス動物病院です。
猫が頻繁にトイレに行く、少量ずつしか出ない、血尿が混じる——そんなときに多いのが特発性膀胱炎(FIC)です。細菌感染が原因ではないことが多く、ストレスや生活環境が大きく関与します。再発を防ぐための考え方を解説します。


特発性膀胱炎とは

病態

膀胱に明らかな細菌や結石が見つからないのに炎症が起こる状態です。若〜中年の室内飼育猫に多く、再発を繰り返しやすいのが特徴です。

代表的な症状

頻尿、排尿時の痛み、血尿、トイレ以外での排尿など。雄猫では尿道閉塞に進行することがあり、緊急対応が必要です。


なぜ起こるのか

ストレスと神経の関与

環境変化、多頭飼育、騒音、トイレの不満などのストレスで、膀胱の知覚が過敏になり炎症が起こりやすくなります。

水分摂取量の少なさ

濃い尿は膀胱粘膜を刺激し、症状を悪化させます。

体質的要因

粘膜の防御機構の弱さや、ホルモン・自律神経の影響が指摘されています。


診断の進め方

除外診断が基本

尿検査で細菌や結石の有無を確認し、超音波で膀胱内を評価します。他疾患を除外したうえで特発性と診断します。

再発時の再評価

同じ症状でも、結石形成や感染が新たに起きていないかを定期的に確認します。


治療と再発予防

急性期の対応

鎮痛・抗炎症、排尿を楽にする薬を使用します。尿道閉塞が疑われる場合は緊急処置が必要です。

生活管理の工夫

水飲み場を増やす、ウェットフードの活用、トイレを清潔に保つ、隠れ家や高低差のある環境づくりなどでストレスを軽減します。食事療法で尿性状の改善を図ることも有効です。


受診の目安

すぐ相談してほしいケース

・排尿しようとしても出ない、苦しそう
・血尿が続く、元気・食欲が落ちる
・雄猫で頻尿が急に悪化

フォロー

症状が落ち着いても、再発予防の環境調整と定期的な尿検査が大切です。


まとめ

特発性膀胱炎は“生活環境の病気”でもあり、薬だけでなく水分摂取の工夫、トイレ環境の改善、ストレス対策が再発予防の鍵となります。症状が落ち着いても油断せず、尿の色や回数、排尿時の様子を日頃から観察し、変化があれば早めに受診しましょう。適切な環境調整と定期的なフォローを続けることで、発作の頻度や重症化を抑え、猫にとって快適な日常を長く保つことができます。
南アルプス市、甲府市、韮崎市、中央市、昭和町など周辺地域で、愛猫の排尿トラブルが気になる方はご相談ください。

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