シニア/腎臓病/アレルギー…疾患別の食事管理の考え方
こんにちは!アルプス動物病院です。
「年齢に合ったフードに変えた方がいい?」「腎臓病と言われたら何を食べさせるの?」「アレルギーが疑われるときの選び方は?」など、食事に関するご相談はとても多くいただきます。ここでは、シニア期・腎臓病・アレルギーを中心に、疾患別の食事管理の基本をわかりやすく解説します。
シニア期の食事管理
代謝低下を意識した設計
シニア期になると、基礎代謝の低下や筋肉量の減少が起こりやすく、同じ量を食べていても体重が増えたり、消化不良を起こしたりします。消化しやすい原材料、適度なたんぱく質、脂質の過剰を抑えた設計がポイントです。
いつ切り替える?
一般的に、小型犬・猫で7歳前後、大型犬で5~6歳前後が目安ですが、体調や活動量に合わせて個別に判断することが大切です。急な切り替えは下痢や食欲低下の原因になるため、7~10日ほどかけて徐々に移行しましょう。
腎臓病の食事管理
「たんぱく質を減らす」だけではない
腎臓病では、リンの制限、適切なたんぱく質量、ナトリウム管理、十分なエネルギー確保が重要です。単にたんぱく質を減らすのではなく、質の良いたんぱく質を必要量だけ摂る設計が求められます。
療法食の役割
腎臓病用の療法食は、これらの条件を満たすよう調整されています。一般の総合栄養食やおやつでは代替できないため、診断を受けた場合は療法食の使用が基本となります。食欲が落ちた場合は、温め方や与え方の工夫、別製品への切り替えなどを獣医師と相談しましょう。
食物アレルギーが疑われるとき
原因特定が最優先
皮膚のかゆみ、外耳炎、下痢・嘔吐などが続く場合、食物アレルギーが関与していることがあります。大切なのは、原因となる食材を特定すること。自己判断で頻繁にフードを変えると、かえって特定が難しくなります。
除去食・加水分解食の活用
診断的治療として、単一たんぱく源の除去食や、アレルゲンになりにくい加水分解たんぱく食を一定期間与え、症状の変化を確認します。おやつや人の食べ物の“少量”も結果に影響するため、期間中は厳密な管理が必要です。
疾患別に共通する注意点
自己判断の切り替えは避ける
ネット情報やパッケージの印象だけでの変更は、症状悪化や栄養不足の原因になります。必ず診断や検査結果に基づいて選びましょう。
おやつ・トッピングの管理
療法食を使用している場合、通常のおやつやトッピングが治療効果を下げることがあります。どうしても与えたい場合は、療法食対応のおやつや、主食の一部をおやつ代わりに使うなどの工夫を。
切り替え時のポイント
① 徐々に移行
新旧フードを混ぜ、1週間前後で段階的に切り替えます。
② 便・食欲・体重を観察
下痢、食欲低下、体重変動がないかを確認し、異変があれば早めに相談を。
③ 定期的な見直し
病状や年齢の変化に合わせて、数か月~半年ごとに内容を再評価することが理想です。
迷ったらご相談ください
食事管理は、年齢・体重・持病・検査結果・生活環境によって最適解が異なります。「このフードは続けていい?」「療法食に変えたけど食べない」「おやつは何ならOK?」など、気になる点はお気軽にご相談ください。当院では、状態に合わせたフード選択や与え方のアドバイスを行っています。
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