ごはんを一気に食べちゃう子へ。犬猫の早食い対策と注意ポイント
はじめに
食事を一気に食べてしまう「早食い」。特に犬に多い行動ですが、猫でも珍しくありません。一気に飲み込むように食べてしまうと、吐き戻しや消化不良、胃腸の負担などさまざまなトラブルにつながる場合があります。そこで今回は、早食いをしてしまう理由と、自宅でできる対策について詳しくお話しします。
なぜ早食いをしてしまうの?
食べるスピードが速くなる理由
- 本能的に「食べられるうちに食べる」習性
- 多頭飼育で競争になってしまう
- ごはんの時間が待ちきれない
- 食欲旺盛でガツガツ食べてしまう
特に犬はもともと群れで生活していた歴史があり、食べ物を確保するために素早く食べる習性が残っていると言われています。反対に猫は本来ゆっくり食べる傾向がありますが、飼育環境や年齢、性格によって早食いになることもあります。
自宅でできる早食い対策
お皿や与え方を工夫する
おすすめの方法
- 早食い防止皿を使う
- フードを数回に分ける
- ウェットフードを混ぜて飲み込みを緩やかにする
- 食器の位置を少し高くしてあげる
- 床に広げてバラ撒いて食べる(犬におすすめ)
ご家庭でも簡単に始められる方法が多く、毎日の食事に少し工夫を加えるだけで、負担を減らすことができます。
犬と猫で違うポイント
犬の場合
早食いは吐き戻しや食後の嘔吐につながることがあります。また、大型犬ではまれに「胃捻転」と呼ばれる重大な病気のリスクが高まるとされており、食後の激しい運動や大量の水飲みにも注意が必要です。
食事の量、時間、食べ終わった後の様子など、できる範囲で見守ってあげましょう。
猫の場合
猫は香りや食感の変化に敏感で、ドライフードを丸飲みしてしまうこともあります。
改善のコツ
- 粒の大きさや形を変える
- 少量ずつ与える
- 食器を浅い皿に変える
- ごはんの場所を分散させる
毎日の食事に少し変化をつけることで、ゆっくり食べる習慣がつきやすくなります。
こんな時は動物病院へ
注意したい状態
- 吐き戻しが頻繁にある
- 食欲に急な変化がある
- 体重が大きく増減している
- 食後に元気がない
体調や病気が原因で早食いしている場合もあります。「ちょっと気になるな」と感じたら、無理に改善させようとせず、ご相談いただくのが安心です。
まとめ
- 早食いは犬猫どちらにも見られる行動
- お皿や与え方、食器の工夫で改善できる
- 犬は胃腸のトラブル、猫は丸飲みや偏食に注意
- 気になる症状や食べ方の変化がある時はご相談を
アルプス動物病院でも、食事に関するお問い合わせをよくいただきます。ごはんの選び方や与え方など、生活に密着した相談もお気軽にどうぞ。大切な家族であるワンちゃん・ネコちゃんが、毎日おいしくごはんを食べられるようサポートしていきます。
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