🐶 犬種別・よくある病気一覧|早期発見のために知ってほしいこと
こんにちは、アルプス動物病院です。わんちゃんは犬種によって体のつくりや遺伝的な特徴が異なるため、かかりやすい病気も変わってきます。普段から犬種特有のリスクを知っておくことで、早期発見や予防につながります。今回は、人気犬種を中心に好発疾患と注意ポイントをわかりやすくまとめました。
◆ 小型犬によく見られる病気
● トイ・プードル
・膝蓋骨脱臼(パテラ):後ろ足のひざのお皿が外れやすく、カクカク歩く、片足を上げるなどの症状が見られます。
・進行性網膜萎縮(PRA):遺伝的な目の病気で、夜に物へぶつかるなどが初期サイン。早めの眼科検査が安心です。
・歯周病:小型犬は歯石がつきやすく、放置すると歯が抜けたり顎の骨まで炎症が及ぶこともあります。
● チワワ
・気管虚脱:喉が潰れやすく「ガーガー」「カッカッ」と苦しそうな咳が出ます。
・僧帽弁閉鎖不全症:心臓の弁がうまく閉じず、咳や疲れやすさが出ます。
・水頭症:頭が丸く膨らみ、ぼーっとする・ふらつくなど神経症状が見られます。
● ポメラニアン
・気管虚脱、膝蓋骨脱臼に加え、脱毛症(アロペシアX)も多い犬種です。毛がごっそり抜ける場合は早めの相談が大切です。
◆ 中型犬に多い病気
● 柴犬
・アトピー性皮膚炎:足や顔をかゆがる、赤くなるなどが目安です。
・緑内障:目が赤い・硬い・痛がる場合はすぐ受診を。失明の危険があります。
・免疫介在性疾患:体が自分の血液や臓器を攻撃してしまう病気も比較的多く見られます。
● フレンチブルドッグ
・短頭種気道症候群:鼻が鳴る、寝ているときに苦しそうにする。
・椎間板ヘルニア:急に立てない、痛がるなどは注意。
・皮膚炎やアレルギー:しわの間の蒸れにも注意が必要です。
● コーギー
・胴が長く足が短いため、椎間板ヘルニアが多く見られます。
・関節疾患、肥満もリスクが高いため、体重管理が大事です。
◆ 大型犬に見られる病気
● ゴールデン・レトリバー
・悪性腫瘍(リンパ腫・血管肉腫など)
・股関節形成不全、甲状腺機能低下症など慢性的な病気も多めです。
● ラブラドール・レトリバー
・肥満に要注意。関節炎や糖尿病、皮膚炎の原因になります。
・股関節や肘の関節形成不全も見逃せません。
● シベリアンハスキー
・眼の病気(白内障・ぶどう膜炎)
・甲状腺機能低下症による脱毛や元気消失も見られます。
◆ 早期発見のためにできること
・歩き方の変化、咳、目の濁り、脱毛など「いつもと違うサイン」を見逃さないこと
・年1〜2回の健康診断、血液検査・レントゲン・眼検査などが早期発見に役立ちます
・犬種に合わせた食事・体重管理・運動量も病気予防につながります
南アルプス市・昭和町・甲府市・中央市周辺にお住まいの方も、お気軽にご相談ください。大切なご家族の健康を守るお手伝いができれば幸いです。
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