犬の乳腺腫瘍|しこりに気づいたら早めの受診を
こんにちは!アルプス動物病院です。
「お腹や胸のあたりに小さなしこりがあることに気づいた」「触るとコリっとした感触がある」
そのような場合、「乳腺腫瘍」の可能性があります。
犬の乳腺腫瘍は中高齢のメス犬に多く見られる腫瘍で、特に未避妊犬では発生率が高いことが知られています。見た目には小さなしこりでも、良性と悪性があり、早期の判断がとても重要です。
乳腺腫瘍とはどんな病気?
乳腺にできる腫瘍
乳腺腫瘍は、乳首の周囲にある乳腺組織に発生する腫瘍です。
犬では乳腺腫瘍の約半数が悪性(がん)とされており、周囲の組織へ浸潤したり、肺などへ転移したりする可能性があります。
しこりが小さいうちは体調に大きな変化が見られないことも多く、「元気だから大丈夫」と思われがちですが、早期発見が予後を大きく左右します。
発生リスクと避妊手術
乳腺腫瘍は女性ホルモンの影響を受けるため、初回発情前に避妊手術を行うことで発生リスクを大きく下げられるといわれています。
年齢が上がるほど発生率は高くなり、7歳以降での発見が増える傾向があります。
どんな症状が見られる?
しこりとして気づくことが多い
多くの場合、飼い主さんがスキンシップやブラッシングの際にしこりに気づきます。
大きさは数ミリ程度の小さなものから、数センチに及ぶものまでさまざまです。1つだけでなく、複数の乳腺に同時にできることもあります。
進行した場合の変化
悪性腫瘍では、急激に大きくなる、皮膚が赤くなる、熱を持つ、潰瘍ができて出血するなどの変化が見られることがあります。
さらに進行すると肺へ転移し、咳や呼吸の異常、元気消失といった症状が出る場合もあります。
診断と治療について
検査の流れ
診察では触診により大きさや硬さ、周囲との癒着の有無を確認します。
必要に応じてレントゲン検査や超音波検査を行い、肺やリンパ節への転移がないかを調べます。最終的な良性・悪性の判定は、摘出後の病理検査によって行われます。
治療の中心は外科手術
乳腺腫瘍の基本的な治療は外科的切除です。
腫瘍のみを切除する場合もあれば、再発や転移のリスクを考慮して広範囲に乳腺を切除する場合もあります。しこりが小さい段階で手術を行うほど、良好な経過が期待できます。
日常でできるチェックと早期発見
定期的な触診を習慣に
自宅でのスキンシップの際に、乳腺部分をやさしく触れて確認する習慣をつけることが大切です。
「いつもと違う硬さがある」「左右で感触が違う」と感じたら、様子を見ずにご相談ください。
まとめ
犬の乳腺腫瘍は、中高齢の未避妊メスに多く見られ、約半数が悪性とされる注意が必要な病気です。
見た目が小さくても、早期に対応することで予後が大きく変わります。
「まだ小さいから大丈夫」と自己判断せず、気になるしこりを見つけたら早めにご相談ください。早期発見と早期治療が、愛犬の健康を守る大きな一歩になります。
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