【第2回】犬の椎間板ヘルニアの重症度と治療法
こんにちは!アルプス動物病院です。
前回は、犬の椎間板ヘルニアの原因や初期症状についてお伝えしました。
今回は第2回として、症状の重さ(重症度)と治療方法について解説します。
椎間板ヘルニアは進行度によって対応が大きく変わるため、状態を正しく把握することがとても大切です。
椎間板ヘルニアの重症度について
痛みだけの段階
もっとも軽い段階では、強い痛みが主な症状です。抱っこを嫌がる、背中を触ると怒る、震えるなどの様子が見られます。
この段階では歩くことは可能で、麻痺はありません。
早期に気づき、しっかり安静を保つことで改善が期待できるケースも多いです。
ふらつきや麻痺が出る段階
進行すると、後ろ足がふらつく、足先を引きずるといった神経症状があらわれます。さらに悪化すると、自力で立てなくなり、足を動かせなくなることもあります。
・歩けるがふらつく
・立てるが歩けない
・まったく動かせない
このように段階的に悪化していきます。特に「痛みを感じなくなる」ほど重症化した場合は、緊急性が高くなります。
治療方法の選択
内科治療で様子を見る場合
軽度から中等度の場合は、まず内科治療を選択することがあります。消炎鎮痛薬の投与と、何よりも重要なのが「安静」です。
ケージレストといって、数週間しっかりと動きを制限する必要があります。ここで十分な安静が守れないと、再発や悪化につながる可能性があります。
手術が必要になるケース
重度の麻痺がある場合や、内科治療で改善が見られない場合には手術を検討します。手術では、神経を圧迫している物質を取り除きます。
特に、歩行不能になってから時間が経過している場合は、回復率に影響することがあります。急に歩けなくなった、排尿ができないなどの症状がある場合は、早急な判断が必要です。
治療で大切なこと
早期判断が予後を左右します
椎間板ヘルニアは「どの段階で治療を始めたか」によって予後が大きく変わります。痛みだけの段階であれば回復が見込めるケースも多い一方、麻痺が進行すると後遺症が残ることもあります。
「昨日より少し悪いかも」と感じたときが、受診のタイミングです。
飼い主さまの協力も重要です
治療は病院だけで完結するものではありません。特に内科治療では、ご自宅での安静管理がとても重要です。
かわいそうだからといって自由に歩かせてしまうと、回復が遅れてしまうことがあります。
不安なことや迷うことがあれば、遠慮なくご相談ください。
まとめ
椎間板ヘルニアは、症状の重さによって治療方法が大きく変わる病気です。痛みだけの軽い段階から、歩行不能になる重度の段階まで幅があります。
早期発見・早期治療が回復の鍵となります。特に急な歩行困難や排尿異常が見られる場合は、早めの対応が重要です。
次回は、再発予防や日常生活で気をつけたいポイントについてお伝えします。
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