【第2回】犬の皮膚炎の検査と治療|原因を見極める

こんにちは!アルプス動物病院です。
「薬を使っても良くなったり悪くなったりする」「原因がはっきりしないまま治療を続けている」
犬の皮膚炎では、このようなお悩みを抱える飼い主さんも少なくありません。皮膚炎は見た目が似ていても原因が異なることが多く、適切な検査と段階的な治療がとても重要になります。
今回は、動物病院で行う検査と、治療の考え方について解説します。

皮膚炎の診断は「原因探し」から

見た目だけでは判断できない

赤みやかゆみ、脱毛など、皮膚炎の症状はどの原因でも似ていることが多く、見た目だけで原因を特定することは困難です。
そのため、皮膚炎の診断では「何が原因で炎症が起きているのか」を一つずつ探っていく必要があります。

問診も大切な手がかり

検査の前に、生活環境や食事内容、症状が出始めた時期、季節性の有無などを詳しく伺います。
こうした情報は、検査の方向性を決める重要な手がかりになります。

動物病院で行う主な検査

皮膚の状態を調べる検査

皮膚の表面を観察したり、毛や皮膚を採取して顕微鏡で確認したりします。
細菌や真菌(カビ)、寄生虫の有無を調べることで、感染が関係しているかどうかを評価します。

血液検査・アレルギー検査

症状や経過によっては、全身状態の確認やアレルギーの関与を調べるために血液検査を行うこともあります。
ただし、アレルギー検査はあくまで補助的な位置づけで、検査結果だけで診断が確定するわけではありません。

食事を使った確認

食物アレルギーが疑われる場合は、特定のフードを一定期間続けて反応を見る「食事試験」を行います。
時間はかかりますが、原因を見極めるために重要な方法です。

皮膚炎の治療は「組み合わせ」が基本

病院で行う治療

治療は原因や症状の強さに応じて組み合わせて行います。

・かゆみや炎症を抑える内服薬や外用薬
・細菌や真菌が関係する場合の抗菌・抗真菌治療
・アレルギーが関係する場合の長期管理を見据えた治療

一時的に症状を抑える治療だけでなく、再発を防ぐ視点が重要です。

治療効果を見ながら調整

皮膚炎の治療は「一度決めたら終わり」ではありません。症状の変化や季節、年齢に合わせて、薬の種類や量を調整していくことが多くなります。

すぐに治らないこともある理由

皮膚炎、とくに症状が長引くタイプでは、短期間で完治することを目指すよりも、かゆみをコントロールしながら付き合っていくという考え方が必要になることがあります。
原因が複数重なっている場合、一つずつ対策を積み重ねることが大切です。

まとめ|次回はおうちでのケアと再発予防

犬の皮膚炎では、適切な検査を行い、その子に合った治療を見つけることが改善への近道です。「なかなか良くならない」と感じる場合でも、原因を見直すことで治療の方向性が変わることがあります。

次回は、スキンケアや食事管理、ご家庭でできる再発予防のポイントについて詳しく解説します。

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