子犬の下痢・軟便が続くときに考えたい原因と受診の目安
子犬はなぜ下痢をしやすいのか
こんにちは!アルプス動物病院です!
子犬の時期は、成犬と比べて下痢や軟便が起こりやすい傾向があります。これは病気というよりも、体の仕組みがまだ発展途中であることが大きく関係しています。特にお迎え直後は、生活環境の変化が重なり、お腹の調子を崩しやすい時期です。
消化器官が未熟な時期である
腸内環境が安定していない
子犬の腸内環境は、まだ安定していません。消化酵素の分泌や腸内細菌のバランスが未成熟なため、少しの刺激でも便が柔らかくなったり、下痢につながったりすることがあります。成長とともに安定していくものですが、それまでは注意が必要です。
免疫機能が十分ではない
外からの影響を受けやすい
子犬は免疫力が低いため、環境中の細菌やウイルスの影響を受けやすい状態です。そのため、体調を崩すとお腹の症状として現れることが少なくありません。
環境変化によるストレス
お迎え直後は特に注意が必要
住む場所、人のにおい、生活音、食事の時間などが一気に変わることで、体に強いストレスがかかります。このストレスが自律神経に影響し、下痢や軟便として現れることがあります。
食事が原因となるケース
子犬の下痢で最も多い原因のひとつが、食事に関するトラブルです。
フードの急な切り替え
腸が対応できないことがある
新しいフードを急に与えると、腸内環境が追いつかず、下痢や軟便になることがあります。フードを切り替える際は、今までのフードに少しずつ混ぜながら、数日から1週間ほどかけて調整することが大切です。
量や回数の問題
食べ過ぎによる消化不良
「成長期だから」と量を増やしすぎると、消化が追いつかず下痢につながることがあります。体重や便の状態を見ながら、適切な量を意識することが重要です。
おやつや人の食べ物
腸への刺激になることがある
おやつの与えすぎや、人の食べ物を与えることで、腸に負担がかかるケースもあります。特にお迎え直後は控える方が安心です。
病気が関係している可能性
寄生虫や感染症
元気そうでも安心できない場合
子犬の下痢では、寄生虫や感染症が関係していることもあります。見た目が元気でも、体の中で負担がかかっている場合があるため、下痢が続くときは注意が必要です。
様子を見てよい下痢と注意すべき下痢
比較的様子見できるケース
一時的で回数が少ない
軟便が1〜2回程度で、食欲や元気があり、すぐに改善する場合は、大きな問題にならないこともあります。
早めに確認した方がよいケース
数日続く、回数が多い
下痢が数日続く、水のような便が出る、元気がなくなるといった変化が見られる場合は、早めに確認することが安心です。
早期確認の大切さ
子犬は体が小さいため、下痢が続くことで体力を消耗しやすくなります。軽い症状に見えても、早めに状態を確認することで、重症化を防げるケースも少なくありません。
子犬の下痢や軟便については、南アルプス市と周辺地域(甲斐市・韮崎市・中央市など)でも多くご相談があります。成長期の大切な体を守るためにも、気になる変化があれば早めに確認することが安心につながります。
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