【第3回】健康診断で甲状腺ホルモンを測る意味とは?シニア猫の検査で分かること
こんにちは!アルプス動物病院です!
第2回では、食欲があるのに体重が減ってくるシニア猫で考えたい体の変化についてお話ししました。
最終回となる今回は、健康診断で甲状腺ホルモンを測定する意味や、検査によって分かることについて解説します。
なぜシニア猫で健診が重要なのか
見た目だけでは判断できない変化
元気そうでも安心できない
シニア猫では、行動や食欲が保たれていても、体の内側では少しずつ変化が進んでいることがあります。
特に甲状腺に関わる変化は、外から見ただけでは分かりにくいのが特徴です。
変化がゆっくり進む病気が多い
気づいた時には進行していることも
症状が緩やかに進行するため、「いつからか分からない」というケースも少なくありません。
甲状腺ホルモン検査で分かること
体の代謝バランスを確認できる
エネルギーの使われ方を見る検査
甲状腺ホルモンは、体全体の代謝を調整する重要な役割を担っています。
検査によって、体がエネルギーを使いすぎていないか、バランスが崩れていないかを確認できます。
症状が出る前に変化が見つかることも
早期発見につながる
行動や体重の変化が目立たない段階でも、健診をきっかけに異常が見つかることがあります。
他の検査とあわせて考える理由
腎臓や心臓との関係
同時に確認しておきたい臓器
シニア猫では、甲状腺だけでなく腎臓や心臓の状態も重要になります。
甲状腺ホルモンの変化が、他の臓器に影響していることもあります。
総合的な判断が大切
数値だけで決めない
検査結果は、症状や年齢、生活環境とあわせて総合的に判断することが重要です。
健康診断を受けるタイミング
こんな変化があれば検査を検討
受診の目安
・体重が減ってきた
・落ち着きがなくなった
・夜鳴きや行動の変化が出てきた
・シニア期に入った
定期的なチェックのすすめ
年に1回以上の確認
シニア期の猫では、定期的な健康診断が体調管理の大きな助けになります。
まとめ
甲状腺ホルモンの変化は、体重や行動のわずかな違和感として現れることが多く、早い段階では気づきにくいのが特徴です。定期的な健康診断で数値を確認することで、症状がはっきり出る前に体調の変化を把握しやすくなります。結果をもとに経過を見守ることも、シニア猫の安心につながります。また、日常の小さな変化を記録しておくことも大切です。
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