猫風邪とは？くしゃみ・鼻水が続くときに知っておきたいこと

猫風邪とはどんな病気？

こんにちは！アルプス動物病院です！今回は猫風邪についての記事になります。
猫風邪とは、猫に多く見られる上部気道感染症の総称です。人の風邪に似た症状が出ることから「猫風邪」と呼ばれていますが、実際には複数のウイルスや細菌が関与しています。特に子猫やシニア猫、多頭飼育環境の猫で発症しやすい傾向があります。

主な原因となるウイルス・細菌

猫風邪の原因として多いのが、猫ヘルペスウイルスや猫カリシウイルスです。これらの病原体は感染力が強く、くしゃみや鼻水、目やになどを通じて広がります。一度感染すると体内にウイルスが残り、体調を崩したときに再発することもあります。

感染しやすい状況

• 多頭飼育や保護猫の環境
• 子猫や高齢猫
• ストレスや体調不良があるとき

よく見られる症状

猫風邪では、くしゃみや鼻水といった軽い症状から始まることが多くあります。進行すると、目やにが増えたり、食欲が落ちたりすることもあります。鼻が詰まることで匂いを感じにくくなり、食事をとらなくなるケースも見られます。

症状が悪化すると

• 呼吸が苦しそうになる
• 口内炎やよだれが増える
• 元気がなくなる

軽症と重症の違い

軽い猫風邪であれば、数日から1週間ほどで症状が落ち着くこともあります。しかし、症状が長引く場合や、子猫・シニア猫では重症化することがあります。特に脱水や食欲不振が続くと、全身状態に影響が出るため注意が必要です。

治療とケアの考え方

猫風邪の治療は、症状を和らげながら回復を待つ対症療法が中心となります。状態によっては内服薬や点眼薬、ネブライザーなどを使用することもあります。自宅では、部屋を暖かく保ち、食べやすいフードを用意するなどのサポートが大切です。

早めの受診が大切な理由

「風邪っぽいだけだから」と様子を見ているうちに、症状が悪化してしまうこともあります。特に食欲が落ちている、呼吸が苦しそう、目やにや鼻水がひどい場合には、早めに受診することで回復がスムーズになることが多くあります。

予防のためにできること

猫風邪の予防には、ワクチン接種が非常に重要になります。また、新しく猫を迎えた際には隔離期間を設けるなど、感染を広げない工夫も大切です。日頃から体調の変化に気づけるよう、様子をよく観察してあげましょう。

最新情報は、下記の公式LINE・Instagramからご覧いただけます📱✨