🍚犬猫の食事|フードの選び方・量・食べないときの対処法

こんにちは、アルプス動物病院です。今回は毎日の健康づくりの基本となる、犬猫の「食事」についてお話しします。何を、どのくらい、どう与えるかによって体の成長や病気の予防に大きな違いが生まれます。


■ なぜ食事管理が大切?

● 栄養バランスは健康の土台

必要な栄養素(たんぱく質・脂肪・ミネラル・ビタミン)が不足したり偏ったりすると、肥満・痩せすぎ・内臓疾患などにつながります。

● 市販フードは総合栄養食が基本

「総合栄養食」と書かれたフードは、水とそれだけで栄養が満たせるよう設計されています。おやつや一般食だけでは栄養が偏ります。


■ フードの種類と違い

● ドライフード

保存しやすく、歯石予防にもつながります。噛む力の弱い子にはふやかして与える方法もあります。

● ウェットフード

水分量が多く、食いつきが良いのが特徴です。ただし歯垢がつきやすく、開封後は早めに使い切る必要があります。

● 手作り食はどう?

食材の選び方・栄養計算が難しく、栄養不足や過剰になることも。作る場合は獣医師に相談するのがおすすめです。


■ 年齢による食事のポイント

● 子犬・子猫期(〜1歳)

消化吸収能力が未熟なため、1日3〜4回に分け、成長用フードを与えます。

● 成犬・成猫期

活動量や体型を見ながら、理想体重を維持できる量を調整します。

● シニア期(犬7歳〜、猫10歳〜)

代謝が落ちるため、低カロリーで消化しやすいフードへ切り替えます。腎臓病などに配慮した療法食が必要な場合もあります。


■ 食事の量と回数の目安

  • 子犬・子猫:1日3〜4回
  • 成犬・成猫:1日2回
  • シニア期:体調に合わせて調整

フード袋に書かれた体重別の給与量は目安であり、実際には体型や活動量に応じて増減が必要です。


■ 食べない・食欲が落ちたとき

● よくある原因

・環境の変化、ストレス
・フードの好みの変化
・歯の痛みや口内炎
・胃腸炎、腎臓病などの病気

● 自宅でできる工夫

・ドライフードをふやかす
・温めて香りを立たせる
・トッピングを少量だけのせる
これでも1日以上続く場合は、早めの受診が安心です。


■ トッピングやおやつの注意点

トッピングは「全体の1割以内」が目安です。人の食べ物(玉ねぎ・ねぎ・チョコ・ぶどう)は中毒を起こすことがあるため絶対に避けましょう。


■ まとめ

食事は毎日の健康をつくる一番の基本です。年齢や体調に合わせたフード選びと、適切な量・回数を意識しましょう。
南アルプス市・韮崎市・甲斐市など近隣地域の皆さまも、お食事や体重管理でお悩みの際はお気軽にご相談ください。