🐶犬猫の嘔吐・下痢|病院へ行く目安とよくある原因🐱
こんにちは、アルプス動物病院です。犬や猫の嘔吐や下痢は、飼い主の方が日常で最も心配される症状の一つです。軽い体調不良で自然に落ち着くこともあれば、命に関わる病気のサインである場合もあります。今回は、受診の目安や原因、家庭での注意点についてわかりやすくお伝えします。
1.嘔吐・下痢はよくある症状?危険なサインとは
● よくある一時的な症状の場合
食べ過ぎや急なフード変更などによる軽度の嘔吐や下痢は、健康な犬猫でも起こります。元気や食欲があり、一度きりで治まれば大きな問題ではないことが多いです。
● 受診した方がよい症状の目安
・何度も吐く、止まらない下痢が続く
・血が混じる、黒っぽい便や吐物
・ぐったりして元気がない
・水も飲めない、すぐ吐く
・子犬・子猫やシニア、高齢の犬猫
これらの場合は早めの診察が必要です。
2.考えられる主な原因
● 食事や誤食によるもの
フードの急な変更、脂っこい食べ物、人の食事の誤食、ゴミの漁りなどで胃腸が刺激されることがあります。また、おもちゃやひもなどの異物を飲み込むと、腸閉塞を起こす危険もあります。
● 感染症・寄生虫
ウイルス性腸炎(パルボウイルスなど)、細菌感染、 Giardiaなどの寄生虫も原因となります。特に子犬・子猫は重症化しやすく注意が必要です。
● 内臓疾患やストレス
膵炎、腎臓病、肝臓病、甲状腺や副腎の病気などでも嘔吐や下痢がみられます。環境の変化、旅行、引っ越しなどによるストレスが原因となることもあります。
3.家庭で避けたい対応
・人の薬を飲ませる
・長時間の断食・断水
・下痢止めや吐き止めを自己判断で使用する
これらは症状を悪化させる恐れがあるため、自己判断は避けましょう。
4.病院での検査と治療
・問診、身体検査
・便検査、血液検査、レントゲン、超音波検査
・点滴や注射、内服薬による治療
脱水や電解質の異常を早期に補正することが大切です。必要に応じて入院治療を行うこともあります。
5.日常でできる予防とケア
● 食事管理
フードを変える際は1週間ほどかけて少しずつ混ぜていきます。人の食べ物や脂っこい食事は与えないようにしましょう。
● 誤食対策
ゴミ箱のふたを閉める、ひもや小物を片付けるなど、誤飲しやすい物は目の届かない場所へ。
● ワクチン・寄生虫予防
感染症や寄生虫を予防することで、嘔吐・下痢のリスクを大幅に減らせます。
南アルプス市・甲府市・韮崎市周辺にお住まいでお困りの方は、どうぞお気軽にアルプス動物病院までご相談ください。


