冬に増える犬猫の皮膚トラブル❄|乾燥・かゆみ・フケの原因と対策
冬に増える犬猫の皮膚トラブル|乾燥から守るためにできること
こんにちは、アルプス動物病院です。冬になると、犬や猫の皮膚が乾燥し、かゆみやフケ、赤みといった症状で来院される方が増えます。人と同じように、動物たちにとっても冬の空気は肌への負担が大きく、放っておくと慢性化してしまうこともあります。今回は、冬の皮膚トラブルの原因と家庭での対策についてご紹介します。
1.冬に皮膚トラブルが増える理由
● 空気の乾燥
冬は湿度が低く、皮膚の水分が奪われやすくなります。皮膚表面のバリア機能が弱まり、刺激に敏感になります。
● 暖房による湿度低下
室内の暖房は空気をさらに乾燥させ、皮膚の乾燥を加速させます。特に室温が高く湿度が40%以下になると、フケやかゆみが出やすくなります。
2.犬猫に見られる主な症状
● フケやかゆみ
乾燥によって皮膚の角質がはがれやすくなり、白いフケが目立ちます。首元や背中をかいたり、後ろ足で掻く仕草が増えることもあります。
● 静電気による刺激
毛がこすれた際の静電気も皮膚に刺激となり、かゆみや毛の傷みを引き起こすことがあります。
● 舐め壊し・赤み
乾燥によるかゆみから、前足やお腹などを舐め続けて炎症が広がるケースもあります。
3.病院を受診すべき目安
以下のような場合は、早めの受診をおすすめします。
・かゆみが続き、眠れないほど掻いている
・皮膚が赤くただれている、膿が出ている
・フケが大量に出る、毛が抜け始めた
・舐め続けて皮膚が変色している
アレルギー、感染症、ホルモン異常などが隠れていることもあるため注意が必要です。
4.家庭でできる乾燥対策
● 室内の湿度を保つ
加湿器を使い、湿度を50〜60%に保つと皮膚の乾燥予防に効果的です。濡れタオルを干すだけでも一定の効果があります。
● 保湿ケアの活用
動物用の保湿スプレーやローションを使用することで、皮膚の水分蒸発を防げます。シャンプー後は特に保湿を意識しましょう。
● シャンプーの頻度と選び方
冬場は洗い過ぎに注意が必要です。保湿成分入りの低刺激シャンプーを使い、ぬるま湯で優しく洗うことが大切です。
● 食事と皮膚の健康
オメガ3脂肪酸(魚油など)を含むフードやサプリメントは皮膚の保護に役立ちます。栄養バランスの良い食事を心掛けましょう。
5.まとめとご案内
冬の乾燥は、犬猫の皮膚にとって大きな負担となります。早めのケアと環境づくりで、かゆみやフケを予防することができます。気になる症状がある際は、無理に我慢させず、お早めにご相談ください。
南アルプス市・甲府市・韮崎市周辺にお住まいの方も、お気軽にアルプス動物病院までどうぞ。


